2人が本棚に入れています
本棚に追加
止まらない流れ
いずれ訪れる未来を見つめている。
孤独や貧しさ、
過ぎていく年月と焦燥。
間に合わず泣いているのか。
置き去りの会話。
俺の役割に与えられたもの。
幸福を祈るくらいなら。
この日の、この世界に、隔たり無き言葉を。
今すぐにでも、誰かと語り合えれば。
それが。
どんな些細なことでもいい。
この身の、この心の、過去を抱き上げて。
最期の最後まで、この役割を果たし尽くしたい。
それが。
与えられたものへの応えなのだから。
報われずに泣いているのか。
辿り着けない場所。
途方も無く遠い夢。
それが幻ではないと信じ。
前へ、それが下りでも、逆さまでもいい。
同じ名を持つ友と、灯す役割を分かちあいたい。
それが。
先人の苦痛や涙の答えになる。
この身が、この心が、息づくこの地に。
残すべき揺ぎ無い意志は、後姿と眼差しで。
それが。
明日への誇りとなり、生きる意味を手渡すことが出来るから。
だから、俺は、あの背中は遠くても、きっと届くはずと、
止まらない流れの中に。
最初のコメントを投稿しよう!