2人が本棚に入れています
本棚に追加
百鬼夜行と罪命
血筋絶やさぬ様、心音止まぬ様、
一時の苦しみ、一時の喜び、
蝋が作り出す影の様に淡く、
誰かの息に消されてしまう程、儚く。
次に燃える時は、もう別の影を映し。
手を打ち鬼を呼ぶ、
腰に縄をぶら下げて。
鬼の役は誰でもいいよ。
鬼の存在理由は、、。
正義の在り処を探し、目の前の鬼を追う。
手を打つのは誰だ、未完成な理性か、
理不尽に纏わりつく片隅の神か、
きっと誰かが救い出してくれるはずと、信じていた。
ただ「生まれてきた」だけ、それさえも。
手を打ち神頼み、
腰の銭を投げ入れて。
鬼の厄に触れられないように。
鬼の存在理由は、、。
昨日まで笑っていた、
何かを傷つけた君だけが、
本当に鬼なのだろうか。
手を打つのは誰だ。
全ての願いが叶う楽園など何処にもない。
貴方が抱くその子も、鬼になれる。
今日も列をなして、他人事。
気にも留めない足は、濡れている。
最初のコメントを投稿しよう!