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とりあえず、ビール。
ご飯は…腹減ってないからいーや
プシュっといい音が鳴って
「くぅ~」
んまい。
テレビも付けないで暫くぼーっとしながらビールを呑む
いいね、こんな時間。
やっと自分に戻った気がする
いい感じに回ってきて、さぁ今日は何して遊ぼうか。
なんて考えてると、ケータイの画面が光った
「…珍しい」
滅多に表れない、名前。
メールなんてもっと珍し…
「何だよ、忙しいやつ!」
メールを開いた途端今度は着信
「かず?」
「はい、一ノ瀬です」
そう返すとおかしそうに笑った
「メール、みた?」
「見てない、てかどっちかにしなさいよ」
「だってぇー」
「なんだよー」
さっきまで聞いて、近くで聞いていた声にほっとしている。
「声、聞きたくなっちゃったんだもん」
「………」
何だこいつ。
聞きたくなっちゃったんだもん、って。
「カノジョかよ」
相変わらず可愛いな、おい。
いやフツー32歳の男がよ?
こんなん言ったら気持ち悪くてしょーがない。
けど、我らが大谷碧。
「ふふ、カノジョ」
一々ツボってる
「可愛いね、碧」
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