17人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
「あ、ねぇ」
「なに？」
ガララっと何か音がした。
「今日ね、近いんだって」
「何が？」
「月とちきゅうが。」
何のこっちゃ。
「近いの？」
「うん、だからおっきく見えるんだ」
「あ、月が？」
「そ」
なんとか理解してスッキリしてビールを煽る
ふーん、近いんだ。
「て、月ねーよ」
「だよねー、おれも今おもった」
空を見上げるが、厚い雲が広がってる。
「すーぱーむーん」
「え？」
何だよ月見えないのかよ、とか
明日雨かもなぁ。なんて考えてたらそんな声
「すーぱーむーんってんだって」
「ほぅー。」
月なんかもう何年もマジマジと見てねーわ
「ざんねんだね」
「ね」
そっから何故か無言。
ただ見えるハズもない月を、厚く広がってる空を見上げていた。
「だからメールしたんだよ」
「そっか。」
「あとでちゃんと読んどってね」
「え？うん」
スーパームーンの事じゃないの？
最初のコメントを投稿しよう！