君と僕と夏。

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何を喋るワケでもなく、ただビールを呑みながらテレビを見つめる。 沈黙も、イチとだから全然苦じゃない。 「ねえ」 「ん?」 「暑くない?」 「え?そう?」 イチが座っている場所は1番エアコンが当たる場所なハズなんだけどな。 因みに俺はキッチン側の机に座っている 「ウソじゃねーよ、暑い。」 「えー?」 イチの側に行って隣に座る 「あ、ほんとだ。」 確かに風きてない 「30分前からずっとだよ」 「何でもっと早く言わないの!」 「言ったとこで何が変わるの。」 ぐっ、と言葉に詰まった 「そうだけど…あぁ!」 「何だよおっきい声出すなや!」 「壊れてる!エアコン!」 「はぁー?」 何でぇ? 「ねぇ、扇風機は」 「壊れて捨てちゃった。」 「なんだよもぉー!」
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