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「世野原センセ~?」
おぉ、トリップしてたみたいだ。
変だと思われないように早く返事をしないとな。
「なんだ?片付けの場所でも分からないのか星斑」
そう…
あの少女、星斑と今は一緒にいる。
「わ、分かりますよ!一回教えてもらった事位!先生がボーっとしてたからです!あたしにだけやらせるつもりですか!?」
「そんなわけ無いだろ、というか俺の授業で上の空だった星斑が悪いだろ。今度から教師室の片付け一緒にやらされたくなきゃボーっとするなよ(笑)」
まっ、してなくても何だかんだ理由つけて一緒にいられる時間作るけど…
「そ、そんなこともう二度としませんよーだ」
イタいところを突かれたためか、少しどもりながら答える星斑をかわいいと感じた。
なぜか最近、星斑とこれまでより話したりする事が多くなったと思う。そして、星斑と少しでも長く、近くに居たい。
俺自身そう思うようになっていた。
その理由は気付いているのかもしれないが、気付くのが怖くて知らないフリをした。
(はっ、弱虫だな…)
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