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「はぁ~、やっと終わった!先生散らかしすぎです!」
片付けが終わると同時に俺に怒ってきた。
ぶすっとした顔で言っているからか、恐くないし笑いが込み上げてくる。
プッと俺が笑うとさらに機嫌を悪くしたのか、さっきよりぶすっとした顔になってしまった。
余計に笑いが込み上げてくるが、これでは悪循環だから笑いを押し殺して答える。
「わるいわるい、ついつい書類を溜め込んでしまってな、プッ」
「世野原先生、絶対にわるいって思ってないでしょ!」
最後に吹いてしまったからか、また怒られた。
「まぁまぁ、それよりバツだからといっても量が必要以上に多過ぎたな…、もう真っ暗だ」
「あっ、本当だ。早く帰らないとお姉ちゃんが心配しちゃう」
「だいたい…、7時30分位か…星斑、礼ということで俺の家で晩飯食ってから家まで送ってやる。それでもいいか?」
「えっ、いいですよそんな…。それにお姉ちゃんに聞かないといけないし、面倒なんで」
星斑は口ではそう言ったが、おなかはぐぅ~と鳴っている。
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