エピソードⅠ …変化

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------ ---- ---- 律から話しを聞いた後あたしはほとんど上の空で帰りのHRを過ごした。 律は心配してくれたが、それさえ適当にあしらってしまった。 家について自分の部屋のベッドに倒れ込み、ここに来るまで片時も忘れられなかったあのウワサについて考える。 って、ウワサだし考えるようなことも無いんだけど… HR直前に律から伝えられた事は 「世野原先生があたしたちの学校の先生を辞めちゃうかもしれない!!!」 という内容だった。 普通の生徒からしたら、優しくて生徒思いなイケメン先生がなくなってしまうことに、ただ「残念」みたいな感情を抱くだけ。 でも、あたしはそれだけじゃない。 あたしは世野原先生が好き。 “教師”と“生徒”なんて関係は今は認められない。でも、あたしが卒業したらそんな事なんて関係ないし、あと約2年半待てば先生に告白だって出来た。 それに、あたしは前世で世野原先生と愛し合っていた、いわゆる『夫婦』だった。
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