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「あのー……」
「おはようございます紗季様!今日もとても素敵ですね!」
「止めてくれませんか?そういうの迷惑です」
「邪魔だから退いて……」
「あぁ困っている顔も美しい!」
「ホントいい加減にしてください!迷惑だって言ってるじゃないですか!」
「通れないから退い……」
「我々ファンクラブは貴女を守り褒め称えるのが使命なのです!」
「それが迷惑だって言ってるんです!」
プツンッ
えぇ加減にせぇよてめぇら……
「おい…」
「さっきからうるさいなぁ!僕は今忙し……………」
「退け…マジで殺すぞ?」
「ヒィィ!?ごっごめんなさい!!」
涙目になりながら退く糞メガネと取り巻きーズ、チッ……退かなかったら玉蹴り上げてやろうと思ったのに残念だ
そのまま教室から出ようと思ったんだが奥村がポカーンとして突っ立てて邪魔で出れない
何コイツ?邪魔なんだけど?蹴っていいかな?
「あ…あの……」
「邪魔だ退け、蹴り飛ばすぞ?」
「ご…ごめんなさい……」
「通路陣取りやがって邪魔なんだよくそが」
イライラが収まらないからそう言って退いた奥村の横を通りすぎようとしたら
「きっ貴様ぁ!紗季様になんて事を!」
「あ゛ぁ?」
「ヒィィィィ!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」
糞メガネがいちいち絡んできやがった、睨んだらひたすら謝り始めたが……何コイツ?こんなんだったらさっき最初から絡んでくんじゃねぇよまったく…
教室から出て帝がいた方を見たらあんにゃろう居やしねぇ…どこ行きやがった?
周りを軽く見回すとトイレから顔だけ出してこっちを見てる帝を発見したからトイレに向かう
後ろからめっちゃ視線感じるんだが……はぁ…めんどくせぇ
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