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そして、持ってきたお茶請けのお菓子を英二の写真の前に一つ置いた。
「本当に…あんたどうしてこんな事…。」
写真の中に向かってポツリと問いかけたお母さんはすぐに顔を覆って泣き出してしまった。
もちろんそんな姿を見るのは初めてだったあたしは驚きはしたけど、それを顔に出せずにただそんなお母さんを眺めるしかできなかった。
「よしなさい母さん。紗弥加ちゃんが困ってしまうよ?」
傍によって背中に手を置きながら、お父さんが必死でなだめている。
二人がこんなに仲が良かったなんて知らなかった。
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