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「わからないって言ってた。英二の家に最後に行ったとき、あたし聞かれたもん。『なんで死んだか教えて』って。あたしは、何も答えられなかった。」
紗弥加は毛布の中で膝を抱え、ユウジは静かに煙を吐く。
灰皿の淵で器用に煙草の火を消し。山積みの吸い殻の上にまた器用に積み上げていく。
「吸い殻すてたら?」
「いや、まあそうなんだけど、ジェンガってわかる?あれと一緒でさ。倒れたら負けなんだ。」
「…誰と戦ってんのよ。」
呆れた紗弥加の口元にクスッと笑みが浮かんだ。
それと同時に、一つの不安も浮かび上がってきていた。
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