シーン・1

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「今の恭祐の部屋、行ったことない。」 オレに手をひかれながら望さんが呟く。 「そうだね。初だね。お祝いする?」 オレの冗談に、望さんは小さく「ばか。」とだけ返してよこした。 今日はいつになく大人しい。 オレが一週間前に出した難題のせいだろうとは思うけれど。 一週間前 オレは望さんにプロポーズをした。 .
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