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色の白いその肌に
きちんと切りそろえた爪をたてる
私の目を覗き込んでいるあなたは
そこにうつったあなたばかり見てる
私は、いない
どこでなにを間違ったのか
もう一度、もう一度、もう一度。
テレビの前でボタンを押す
始めから、始めから、始めから。
いつから画面は暗いままだったのかな
ああ、ね。
“いつか”の約束をしよう
二人だけの約束
二人だけの世界で
君と僕だけの世界で
嘘、という戯言
二人の部屋を
あなたの嫌いな黄色い花で埋めて
私は笑ったわ
― …しあわせ。
と。
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