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☆* ☆ *. *☆
「おぉ!報告って何―?」
また真田くん...どんだけ先生に興味あるの?
「だから・・・先生にタメはやめろって・・・まぁいいや」
ため息をついて
例の「報告」をはじめた。
「えっと・・・先生の奥さんのお腹には・・・赤ちゃんができました」
「え――――――――――――!ほんとかよ!男!?女!?」
「気早すぎ・・・はい。これで報告終わり。授業再開しようか」
うそ・・・でしょ
ユキにとったら
希望の光が消えた・・・
そんな・・・そんなの・・・子供ができたら・・・
「うっ・・・」
うそ・・・なみだこらえてっ!
見られちゃう
「・・・ユキちゃん?」
やだっ!真田くんに見られた・・・
「先生・・・トイレ行ってきます」
必死に声をこらえてトイレまで行った。
トイレに入ったら誰もいないことに安心して
声を出して泣いた
「うっ・・・・・ふぇ・・・」
鏡で確認したらちょっとだけ目が赤くなっていた
「やば・・・」
水道の水で冷やして教室に戻った
隣の席の真田君にはやっぱり気づかれてたみたいで・・・
「泣いてただろ?」
他の人にはわからないくらいの小さい声で聞かれた
「ううん・・・泣いてないよ」
「目が赤いよ・・・俺に嘘は通じないぞー」
「ほんとだもん」
「先生好きなんだろ?」
いきなり図星を突かれた
知ってたんだ・・・
「だったら何?」
「なんにもないけど・・・」
意味分かんない・・・
自分で聞いといて・・・
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