始まりの切っ掛け

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まず私が朝一番にやることは私が幼い頃に亡くなったお母さんへ仏壇の前で手を合わせる事から始まる、そして朝食の準備と 「ほら!修!!もう時間だよ!起きなさい!はやく起きないと遅刻よ遅刻!!」 弟が寝ている二階へ行き弟を叩き起こす事。 「後5分だけぇー…」 私の声で修がベッドの上でもじもじ動いて更に布団深く被って二度寝の準備をする。 そうはいくか!私は一気に布団をひっぺがした、途端に。 「姉ちゃん何すんだよ!」 体を丸めて縮こまる修が私を睨み付けて言ってきた。 「さっきからいってるじゃない!!もう朝だから起きなって!それとも、アンタ転入初日から遅刻して恥ずかしい思いをしたいの?」 そこまで言うと修は渋々といや、ダラダラが方が正しいかな、とにかく起きた。 「姉ちゃんのばか!」 文句は聞こえないフリをして 「早く下に降りてごはん食べなさいよ?」 それだけ言って私は弟の部屋を出た。
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