始まりの切っ掛け

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一階のダイニングに着くとお父さんが朝食の食パンを摂っていたそれを見て思わず溜め息混じりで、 「はぁ~修もお父さんくらい早起きしてくれると助かるんだけどなぁ~…。」 それを聞いてお父さんが 「なんだ、修のヤツまた寝坊か?」 「そうなんだけどさぁ~私が起こしてやってんのにいっつも文句と口答えがね…もう生意気で腹立つわホントに!!。」 私が愚痴るとお父さんは笑いながら答えた。 「ハハハ、彩音も大変だなでもお姉ちゃんなんだから我慢しないとな。」 ハハハ…じゃないわよ!!全く人の気も知らないで。 お母さんは私がまだ幼い頃に亡くなってからはお父さんと一緒に家事をしながら覚えていつの間にか私一人でも出来るようになっていて、それからは毎日私が家事をしている。 少しでもお父さんの負担を減らしたいのと私自身もしっかりしなくちゃって思うから。 生前お母さんは不思議な力を持っていたってお父さんから聞いた事があった、何でも幽霊や悪霊とかを沈める事が出来るとか…。 本当にお母さんにそんな力があったのかは今じゃ調べようがないんだけど、もしかしたらそのそのせいで死んでしまったなんて事をお父さんが言ったりして私は馬鹿馬鹿しいと思う。 …お母さんは確かに病で亡くなったのだから今更どうこう言っても仕方がないじゃない。 それでも私達家族が挫けるわけにはいかないじゃない!! だから私は自分の事は何でも自分でやる。
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