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「姫さん姫さん、新しく来る奴ここ所属らしいで」
「……そう」
だから何だという目で琥珀を見ると、「睨んじゃイヤや」と気持ち悪い返答をもらった。
睨んだつもりはないけども、私の目付きは悪いので、ほとんどの人間は睨まれたと思うのだろう。
どうでも良いけど。
「せやから姫さん呼ばれとるで」
「……はぁ、あんたその似非関西弁やめたら?苦情くるわよ」
「似非ちゃう!これ俺のアイデンティティー!」
きゃんきゃんと犬のように後ろで吠えている琥珀を無視し、私は部屋を出た。
さっさと行かないとめんどくさそうだし。
「遅い」
「……」
「チッ、謝罪とか出来ねぇのかクソガキが」
「……殺すわよ?」
「…………。今日からこの地獄に所属する、あー…睦月奏太だ」
私は指図されるのが何より嫌い。
特に脳無しの大人からの命令とか聞く必要は無いと思っている。
……政府の犬が。
私が怖くて怖くて仕方ないくせにね。
出来ることなら今すぐにでも射殺したいくらいなんでしょうね。
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