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四月......それは出会いの季節。
私、『立花栞』もそんな季節を感じながら希望を持って桜道を歩きながら学校......『私立錬成学園』に向かって歩いていました。
数分前までは......
「ち、ちょっとみんな離れてよ!歩きずらいじゃないか!」
私は目の前の道を塞ぐ紫の髪に翡翠の瞳、女性(私を除く)が騒ぎそうな甘いマスクに複数の女性を侍らせる男に頭を抱えそうになりました。
「あの~~~~~」
「もう!皆離れなよ!『翔』が困ってるよ!!」
貴女もその一員です。
「抜け駆けすんなてめえ!」
「そうですわ!翔さんは私のものです!」
「......抜け駆けずるい。」
その前に通行人の邪魔です。
......ああもう!こうなりゃ奥の手です。
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