始まりは廃屋から。

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「ん?若頭が手当てしてくれんの…?」 「…っ!」 なぜか俺は、春也に左腕だけで後ろから抱きしめられていた。 そして、耳元で囁かれている。 「ねェ…してくれんの?」 「ンっ…わ、かった、俺がするから離せ…っ。」 耳元で喋らないで欲しい…っ 今の俺は、絶対耳まで赤くなってる… 「んー…じゃあキスしていい?」 春也は離さないまま、そう言い放つ。 「はぁっ!?ちょ、ま、んん…」 俺の返事も聞かないでしやがった…!!
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