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「はい、お茶。」
春也が茶をいれて戻ってきた。
「ありがとう…お前も座れ。」
俺は湯のみを受け取り、隣をたたく。
すると春也は俺の隣に座り、俺と同じように空を仰ぐ。
これも、いつものこと。
この、"いつものこと"を繰り返せること、それが平和で、とても幸せだと、今更ながらに思った。
「なァ。」
その時、ふと春也が声をかけてきた。
春也の方を見ると、空を見つめたまま、
「幸せだな。平和って。」
と呟くように言った。
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