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薄暗く、コンクリートの廃屋の部屋の中、錆びたイスに座っている2人の男。
「おぃ、春也ぁ。来ないじゃねーか。」
ギシッと音を立て、俺は立ち上がりながら、もう1人の男に声をかける。
「おかしいなァ。時間を過ぎる。やられたか……。」
俺が春也、と呼んだのはコイツの名前。
「若頭、今日はもう引き上げよう。」
春也は俺のことを若頭と呼んだが、俺の本名は、峰島幸都だ。
「そうだな…そろそろここにいるのも危険だろう。」
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