始まりは廃屋から。

6/9
前へ
/20ページ
次へ
春也の行動に、迷いはない。 それは、いつものことだから。 何かあったら、真っ先に行動するのは春也で、俺は春也の良しが出たら動く。 立場は俺の方が上だが、まぁ昔からの事なのでそのような事はなにも考えなくなった。 しかし最近は、春也を待っているこの時間が辛くなっている。 これまでは、ただ純粋に、怖いなどと思っていたのだが、それが今では… 「若頭?もういいぞ?」 「ッ、春也か。速かったな。」 いつの間にか銃声は止み、廃屋は再び静寂に包まれていた。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加