第四章―鍵の真実―

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フレズランは静かに語り出した。 「かつて、この世界がまだ神がみによって治められていた頃。鍵は、その神がみによって作られた。 本来七つの鍵は七人の神がみがこの世界に平和と幸せをもたらすために作ったのだ。 それぞれの鍵に名前がつけられ、鍵は七つ揃って本来の力を発揮するようにした。 ひとつひとつにはその鍵の名のものの力しか宿っていなかった。 時は流れ…人間の世になろうとしたとき、良からぬ輩が出てきた。 鍵を一人締めにしょうとしたのだ…。愚かな事だ。 神がみはそのような人間がもっと増えた時の事を考え、我等七匹のドラゴンを作り出し、我等に鍵を託した。そして、七人の神がみは天に昇った。 後の世で七つの地に散らした鍵を集めるものがでて来るまで、我等に鍵を守らせ続けた。 その時代にいた長に伝承を長年に渡り語り継がせたのも、その為なのだ。」 フレズランはそう語った。
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