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フレズランがそう唱えた後アリエル達がいる場所が突然真昼のように明るくなった。
眩しさに目が慣れてくるとそこには、アリエルが今まで見たことがない鍵が宙にふわりと浮いていた。
血のような毒々しい赤ではなく、炎のように鮮やかな赤い色をしていていた。
その鍵があまりに輝くので遺跡の内部がさっきよりもはっきり見えるほど明るいのであった。
「これが、炎の鍵…。」
アリエルはそう呟くと暫く鍵を見つめていた。
フレズランはその浮いている鍵に息をかけると、アリエルの手の中に落ちた。
「アリエルよ、この部屋の壁に赤い箱がある。それに鍵をいれると良いだろう。」
フレズランがそう言った後アリエルは部屋の壁を手で探って箱を見つけた。
箱を開け、鍵をいれたところを見届けるとフレズランは言った。
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