第五章―新たなる決意―

9/10
前へ
/39ページ
次へ
数分後、グズラフは盾と鎧を手に現れた。 「グズラフ、それは?」 フレグランスが聞くと、 「あぁ、遺跡で見つけたんだ。埃を被っていたから綺麗にしたんだが…。」 盾と鎧はアリエルが見た鍵と同じ鮮やかな赤だった…。 アリエルが驚いて見ていると 「俺も驚いたよ。あんたの腰に刺さった剣を見た時、俺は前に似たような物があった事を思い出したんだ。どうやら、あんたの剣、この盾と鎧でひとつの様だ。」 「グズラフさん。それって…やっぱり値段高いんでしょうね?」 アリエルが不安そうに言うと、グズラフは笑って言った。 「まあな。売ったら高い。お前さんには買えないくらいな。だか、フレグランスの旦那には世話になってる。その知り合いになった、お前さんから金を貰うわけにはいかんからな。」
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加