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私には7才上の兄が居る
歳が離れてる事もあり
今でも仲が良い
兄の歴代の彼女には嫉妬されたりもした
同い年の友達が居なく
いつも兄にくっついて遊んでた
この時から同年代との付き合い方がわからなかったのかも
そんな中一人の女の子が現れた
名前は アサ
将来美人確定なお人形みたいな子
自分とは容姿も性格も真逆な感じ?
どうやら家の近くの商店の孫らしい
父親の転勤で引っ越してきたってうちのばーちゃんが言ってた
アサのばーちゃんが私に
カルちゃん、この子ねアサって言うの
4月から同じ学校の1年生になるの
仲良くしてね?
って
この時の気持ち
今でも覚えてるんだ
わかりやすく言うと
子犬が自分の家に来た日っていうのかね
楽しみと不安と喜びと混ざってた
そんなアサとの思い出も小学5年生までだった
私には他に友達が居なかったわけでもないの
毎日アサを含めたくさんの友達とあそんでたんだよ
でも心から大好きで
心から信頼できるのは
アサしか居なかった
アサのお父さんの転勤で引っ越しが決まった
引っ越し当日
大きな花束を抱えて
お別れを言いに言った
大人になった今だと
引っ越し先なんて車で4時間の行けちゃう距離なんだけど
当時は小学5年生
なんだか永遠の別れのように感じた
なんて声を掛けたのか
アサと最後に何を話したのかも
覚えてない
ただ凄く覚えているのは
アサの前では笑顔でいたこと
走って自分の家の物置に行ったこと
物置で1人、誰にも見られまいと
泣いたこと
ここから私が普通じゃなくなっていった
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