‡天地大戦‡ ~はじまりのこと~

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 幾多の例に漏れることなく、その世界にもかつて神々が存在していた……。  人々を正しい方向へと導くべく、神々が見守っていた時代である。  だが、人々を導く方向性の違いが諍(いさか)いの種となり、神々はふたつの勢力に分かれて争い始めたのだ。  自由自立をモットーとする天空の勢力。  安定平穏をこそ尊ぶ大地の勢力。  双方はことごとく対立する。  人々を導くという使命感と自負が、自らの主張を曲げることを潔しとせぬ。  融通のきかぬことこの上なかった。  そして、その両勢力の神々の頂点に君臨していたのが……  天空神ライリーンと大地女神ルーミス。  永遠に続くかと思われる神々の大戦は神話の王道。  しかし、そこにもうひとつの王道が加わることで、神々の大戦は思わぬ終わりを迎える……。
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