§天空神はやらかした§

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「なんでよ~~~~~~!!」  私はこの世界に産まれて最初の産声と同じ意味の言葉を叫んだ。  何で憶えてるかって?  何言ってるのよ。私は前世だって憶えてる。  私は大地女神ルーミスの生まれ変わり、神代瑠実(かみしろるみ)。  私と天空神ライリーンは一緒に転生したの。  一緒に生きてゆける世界にね。  まあ、産まれた時間まで全く同じなのはちょっと狙いすぎたけど、そんなのはいいのよ。  それだけ、私たちの絆が強かったってことだもの。 「いやあ、ごめんごめん、ルミ。女の子たちがなかなか放してくれなくてさ」  そう言って、待ち合わせに遅れてきたのが、かつての天空神ライリーン。  現世名を天宮燐(あまみやりん)。  いえ、遅れてきたのはいいの。  いつものことだし……。  女の子にモテてるのだって気にはしない。  長身で顔も良くて、気さくで頼りになるんだから、それは当然よ。  私だっていちいち嫉妬しなきゃならないほど、自分に自信がないわけじゃない。  ただ……、  私たちが通う天明学園高校は、  市内屈指の名門“女子校”なのよ……。
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