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「お兄ちゃん…どうしたの?ボーッとして?」
「あぁ…わりぃ…何だか体がダルくてな…。昨日はちゃんと寝たはずなのに…。」
「お兄ちゃんやっぱり覚えてないの?」
「ん?何が?」
「夜中に暴走族が騒いでたせいで私寝れなくて…。そうしたらお兄ちゃんの部屋のドアが急に開いてお兄ちゃんが出てきて、ブツブツ言いながら外に出てったの。気になってこっそり後をつけてったら…暴走族の人達が全滅してたんだよ?」
「…えっ?それ本当?」
「本当だよ…そのあと私が家まで一緒に帰って来たんだもん。」
「…たぶん寝惚けながらキレたな。」
「…だろうね。お兄ちゃんは寝るのを邪魔されることが大嫌いだからね。」
「悪いな。舞に心配かけちゃって。」
「本当だよ!!寝不足は女の大敵なのに!!お詫びにチューしてっ!!」
「チューしない。ってか暴走族のせいで寝れなかったって言ってなかったか?」
「じゃあ家まで連れて帰ったお礼にチューして!!」
「だからチューしない。」
「……ダメぇ?…ウルウル…」
「…ギューならおk!!」
「わぁーい♪お兄ちゃん大好きっ♪」
…はい。ブラコンでシスコンです。文句あるやつ出てこい。今なら11割殺しで勘弁してやんよ!!
てか舞に彼氏が出来ない理由はコレ。俺は舞には普通に幸せになって欲しいんだけど、舞いわく『だってみんな私より弱いじゃん。まぁお兄ちゃんに勝てたら付き合ってもいいかなぁ~♪』って言ってた。そう簡単には負けてやんねぇ~(笑)
ちなみに舞と俺の共通点と言えば強いところ。自分で言うのもなんだが俺達は昔っから家系の関係で特殊な修行してきたからな。俺は終わってるけど、舞はまだ完全には終わっていない。それでも普通の人間だったら何人で来ようが負けないんだけどな。
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