33人が本棚に入れています
本棚に追加
/107ページ
「まさか、私が生きている間にこんなことが起きるなんてな。」
一つの都市が、廃墟になっていた、道路には瓦礫と乗り捨てられた自動車、建物は窓ガラスが割られ、壁やドアに穴が空いていた。
家やビルの中身は、人もいない空洞になっていた、血痕が有るものの人やポメラニアンの死体はなかった。
とあるビルの中にその人たちは居た。
武装した女性が話す。
「隊長、このまま進むのですか?」
隊長
「ああ、サラ隊員、もう我々は三人だけになってしまった、そのうえポメラニアンが占領した、町の真ん中に取り残されてしまっている、こんな最悪の状態だが、部隊の目的を果たすために最後まで足掻こうではないか?」
サラ
「はい、隊長…」
隊長
「しかし、サラ隊員、これはもう隊の使命ではない、私一人でも構わないのだよ…まぁ、ここから、逃げることが出来るとは、考えられないが。」
熱探知機の前にいる隊員が話す。
「隊長、やはり、隣のビルに可笑しな反応があります。」
隊長
「ロイ隊員、本部の仮説どおりと言うわけか?」
ロイ
「はい、隣のビルに全てのポメラニアンが集まっています。」
隊長
「分かった。
…明日の夜明けと共に私は、突入する。
ロイ隊員とサラ隊員は、夜のうちにこの町から離れる許可をだす。」
サラ
「隊長、私たちは残ると…」
隊長
「死にに行くような作戦に、連れては…」
ロイ
「隊長ー仲間の仇を討ちたいんです、参加させてください。」
隊長
「…分かった、明日の朝このビルの一階で待つ。」
隊長はそう言うと、下に降りて行った。
ビルの屋上で夜空を見上げる、サラとロイ。
最初のコメントを投稿しよう!