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「お開きだって~ かける、守の家、知ってる?」 「知らん。 言っとくが、俺は実家だからな」 「そっかあ。 じゃあ、私が連れて帰るしかないね」 「は……?」 かけるが、びっくりしたように固まる。 すつかり潰れてしまった守は動きそうにない。 「まて、まて。家に連れてく気?」 「だって、これじゃ家わかんないし……」 「主催者にまかせろよ」 「だって、勝手に飲ませたの私だしなあ」 困ったように愛花が苦笑する。 「お前、バカだな。 初めて会った男だろ? 目覚めていきなり襲われたらどうすんだよ?」 かけるの言葉に愛花はケラケラと笑う。 「ない、ない。」 「わかんないだろっ」 かけるのマジな顔に愛花はびっくりしてオドオドしながらまもろとかけるを見比べる。 「だって…… じゃあ、どうしたらいい?」 「ホテルにつっこんで、メモ置いてこりゃいいだろ?」 「あ、頭いい。 でも、お金あるかな?」 「合コン行くのにホテル代持ってない男居ると思う?」 首を傾げる愛花にかけるはため息をつくと 「大丈夫だよ」 とまもるの身体をヨロヨロと支える。 「っとにっっ! 重いじゃねえか、自分で歩けよッと」 愛花もあわてて反対から抑えて歩く。 三人はおぼつかない足取りでホテルに向かって歩く。
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