プロローグ

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「あ~、マジあり得ない。」            ここは暁東山私立高校(アカツキヒガシヤマシリツコウコウ) 金持ちの通うお坊っちゃま学校。庶民も稀に入ってくる。 しかも、男子校で、7割がホモ、2割がバイ、1割がノンケ、という同性愛のオンパレードな所だ。                     俺?俺は、ここでは絶滅しかけているノンケでしかも庶民だ。 ていうか、金持ってても、こんな所来たくねぇよ。 そんな俺、長谷川 蓮(ハセガワ レン)がなぜこんな所に通っているかと言うと……、                     全部、腐女子の姉のせいなんだ…。 ********************俺はその時、受験生でリビングにある机でせっせと勉強に励んでいた。 その時、俺の目の席に藍色の髪をなびかせるせ、俺と同じ青い瞳とした美人が座った。 その表情は恋人に甘えるように頬を染め、 「ねぇ、蓮くん?お願いがあるんだけど…。」 そのうえ、透き通った声でこんなこと言われたら、男は大抵落ちるだろう。 だが、 「無理です。ごめんなさい。」
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