プロローグ

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まだ何も言ってないじゃない、と頬を膨らます姉こと長谷川 美香をみれば、大抵の男は落ちるだろう。←(大事なので2回言った。)それくらい姉は美人だ。 だが、俺は違う。逆に今の姉には関わりたくない。 さっさと去ろうと思い姉から離れた。                                                                                                              …否、離れようとした。                                       ガシッ!!  「れ ん く ん ?」 だ、駄目だ!逃げられない! ギリギリと俺の右腕が悲鳴を上げている。っていうか痛い、痛いです!                         「話…、聞いてくれるよね…?」                          「…………………………………はい。」 ********************その後、予想は的中し、王道を自分の代わりに見てきて教えてくれと、訳の分からないことを言われ、志望校だった高校を蹴ってここに来たのだ…。 お分かりいただけただろうか。俺はこんなところ今すぐにでも止めたい。だがやめれば、あの時の姉が再来するのだ……。 だから、できるだけ、目立たず、地味に過ごしたい、そんな思いで、2年…、よく頑張った俺……!! だから、頼む!あと一年でいいから、王道とか言う奴来ないでくれ…!              キーンコーンカーンコーン                         「…っと、やべ!遅刻する。」 チャイムの音を聞いて、今の状況を思いだし、教室へと、走りだす。 ……また同じ日常が来るのを信じて。
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