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「……」
ナメていました、北海道…
足元が、ツルツルです。
雪道というより、氷道です。
私は、ヒールの高いロングブーツで、生まれたての小鹿の様に、そろそろ歩いていた。
「地元民は凄いなぁ。普通に歩いてるよ。」
すれ違い様に、同じ様なブーツを履いた女の子が、颯爽と歩いて行くのを関心しながら、目で追った。
……これが、失敗だった。
ズルッ
次の瞬間、私の目に映ったのは 青い空。
足元の注意を怠った私は、滑って体が僅かに浮いていた。
ヤバい!このままだと……!
考えたところで、後の祭り。
私は、大の字で転んだ。運の悪い事に、後頭部強打のおまけ付き…
痛ッ…!
頭割れたんじゃない?
めちゃ、恥ずかし過ぎるよぉ…
そんな事を思いながら、私の意識は途切れた。
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