これからの話し

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「俺は、どんな事があっても唯を幸せにするよ」 「うん」 「フランとサリーの店で働いて、仕事が安定したら出しに行こっか」 「うん!」 大好きな人と、大切な未来の約束。 あのね、稜。 あたし、本当は凄く怖かった。 稜があたしから離れていくなんて考えてもなかったから。 でもそのおかげで気づけたんだ。 稜がくれたたくさんのもの。 稜の大切さ。 あたしが稜に甘えてた事実。 だからね。 もう間違えたりしないよ。 これから稜と一緒にどんな道も歩いていきたいから。 「あたしを見つけてくれてありがとう」 「俺に気づいてくれてありがとう」 二人で同時にそう言うと、あたし達は笑い出した。 この幸せがずっとずっと、続きますように。 あたし達は手を繋いでキスをした。 それから数日後。 「なんでいきなり未来の墓参りしたいって言い出したわけ?」 あたしと稜は未来さんのお墓参りに来ていた。 お墓の前で手を合わせて稜を見る。 「あたしと稜を守ってくれてたから」 「え?」 「お礼が言いたかったの」 そう言うと稜の目が見開かれた。 「なんで未来が俺たちを守ってくれてたって……」 「夢でね、会ったんだ。未来さんと」 「夢?」 「あたしに『ありがとう』って言ってた」 .
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