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大学1年の冬。
祐希に頼まれて行ったアルバイト。
教育学部だった祐希が、先輩に頼まれたのか押し付けられたのか、とにかくクリスマス会に参加しなくちゃいけなくなって。
人手が足りないからと、真人と俺が借り出された。
同じ大学のやつらは、みんな似たようなのに参加しているとかで。
ん? あれは単位の一つだったのか?
まぁ、いい。
そんなわけでバイト代は祐希が出してくれた。
ボランティアの大学生なんて紹介されたが、実際はそんなところだ。
クリスマスだからということで、祐希が用意した着ぐるみを着させられた。
サンタとかならまだ許せたが、あったのは、ツリーとトナカイと雪だるま。
あみだくじだか、じゃんけんだかで、俺は雪だるまに……
あれは思い出したくない。
末代までの恥だ。
祐希のツリーや真人のトナカイみたいに、いっそ顔が隠れてしまえばよかったのに。
ナゼだか雪だるまだけ、はっきりと顔が出るつくり。
そもそもクリスマスに雪だるまは関係するのか?
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