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大声で泣いた藤沼は、泣きつかれたのかまた眠ってしまった。
窓の外はすでに真っ暗で。
明日は休みだし、今日はこのままここに泊まることにする。
冷蔵庫を覗いてみたが、ほとんど何も入っていない。
仕方がないから外へ出て、適当に食べ物を買ってきた。
広い広いリビングで、一人黙々と弁当を食べる。
コタツが欲しいな。
日本人だし。
「センセー、……よかった」
目が覚めたのか、バタバタと藤沼が駆け寄ってきた。
泣きはらした目でうれしそうに俺を見る。
夜中、目を覚まして一人だったら、また泣くんじゃないかって。
そう思ったら帰れなかった。
「何か食うか?」
藤沼の好きそうなものをいくつか買ってきている。
特別に、今日は甘いもの付きだ。
「そういや携帯、玄関に落ちてたぞ」
ついでに鞄も落ちていた。
だから携帯繋がらなかったんだな。
「あ、あのさ、センセー……」
ラグの上に並べた食べ物に見向きもせず、藤沼の視線がすがり付いてくる。
どうした?
腹、減ってるだろ?
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