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「うん、わかってる。いいんだ、それでも。
俺、センセー好きだから。教師と生徒でもいいからそばに居たい」
真剣なまなざしとともに笑顔で言われて、心が揺れる。
俺は教師なんだよな。
けじめのラインってどこなんだ?
生徒と付き合うのってやっぱマズイだろ。
PTAとかうるさそうだし。
私立だから、生徒数が経営にも関わってくるしな。
迷惑かけるわけにはいかないか。
藤沼か、教師か……
どちらを取るかと言われたら……決まっている。
「おまえはどうしたい? 俺と、どうなりたい?」
あぁ、なんだ。
もう答えは出てるじゃないか。
「俺は、センセーと付き合いたいよ」
俺にしては珍しく。
あっけないほどあっさり決まった。
明日、家に帰ったら、書くかな……退職願。
「奇遇だな。俺も同じだ」
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