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「男同士ってやっぱあれなの? ローションとかいるわけ?」
祐希!
ここはスルーするのが大人の対応だろうが。
「そりゃあ、最初はとくに」
うなずきながら力説するな。
「そんな大切なものなら持って帰れ。おまえが使えばいいだろ」
俺は丁重にお断りするから。
ぜひとも早坂さんと使ってくれたまえ。
「あ、大丈夫。うち買い置きあるし」
…………真人、ちげぇよ。
そんなこと聞いてないから。
どっと襲い掛かってきた脱力感と、脇から聞こえてくる爆笑の声。
楽しそうだな祐希。
俺も人事だったら、きっと楽しいと思うよ。
「とにかくいらない。そんなことしねぇから」
とりあえず、あいつが卒業するまでは。
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