ある男の末路

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背中に感じる硬い感触…… 暗闇の奥に見える微かな光 男は自分が寝ていることに気づき 起きることにした 徐々に広がっていく光 そしてやがて暗闇がなくなった 「鏡張りの部屋のようだな そして私は同じく鏡張りの寝台に 寝ていたようだ」 限りなく 不気味な部屋である 「あ 正面の鏡 私の後ろに黒い影 え? 」 「やあ、起きたようだねw」 「なぜ そんなに笑顔なんだ?」 「楽しいからだよww」 「は?」 「まぁ、君の感想は後で聞くとして…… 自己紹介だな 私は神だよ 名前は…… 教えるか この野郎 ウゼスなんて変な名前 誰が教えるか!?」 「ウゼスか 私はWHITE DEVILと 呼ばれる者だ 神だと言ったな 君がこの部屋の所有者だろう 気味の悪さがリンクしている」 ウゼス「その通りwww ところで 何故私が君をここに 呼んだかを説明しよう 君は客なのだから 説明中は静かに するんだぞwwww」 「いや、逆だろ普通は お客様は神様っていうじゃないか」 ウゼス「私最高神 OK?wwwww」 うむ、確かにウゼスだな ウゼス「まず、君には死んでもらった 思い出しただろ? 君の人生は着眼点は良かったが やり方に問題があった だから、私は君に一度死んでもらって 転生させることを 思い付いた 異世界でヒントを得て 君の野望を正しいやり方で 実現してほしいんだ 説明は以上だ 急に人生を終わらしてしまって 申し訳ないとは思うが、 きっと君の為になると思う 頑張ってくれ」 男は神の顔を見て その真剣さを理解したのか、 ゆっくりと頷いた 「納得してくれたようだな 君が転生するのは 魔法と剣の世界だ 当然 戦闘能力の アベレージが地球より格段に高い 君がヒントをえる為に転生することを考慮して 私と同程度の身体能力と 同じく私と同じ魔力と属性 それから世界の知識を 君に与えたのだが、他に何か必要か?」 「全ての呪術を操る力 最高の論理的思考能力と分析力 これらの贈与と 私を生物でも魔物でも神族でも ない 確約された存在として 転生させることが必要だ」 「わかった それと 私の名前はコックローチ なのでよろしくwwwwww」 「は!?」 とそこで、男はボッシュートされた 底の見えない穴を見ながら 「私の実現できなかった野望 君に託そう 」 と 神がつぶやいたのを 男は知らない
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