壱章-模擬戦-

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「先いこうとすんなよ~」 「知らないよ、政人が愛里と一緒に俺の事バカにするのが悪いんだよ」 「……だって真実じゃん?」  政人が優輝に聞こえない様に呟いた。  優輝の表情から聞こえてない様子だったが、その横で愛里が笑いを堪え、手で口を塞いでいた。 「……で、話し変えるけど政人と愛里は何で呼び出されたんだ?」 「多分だけどね、来月の戦争の事だと思う。」  一呼吸いれ愛里は続けた。 「さっき先生が私達呼んだとき、優輝の顔が"何で?"みたいな顔になってたから絶対質問してくると思った~」  言いきってから小さく微笑む。 「そんな顔したか? まあ、戦争の話しならなんで銀(ぎん)は呼ばれないの?」 「質問ばっかだな~」と政人が茶化すが、優輝に無視された。  政人だけ横で1人話しに入れていなかった。 「新島(にいじま)君は戦闘班じゃなくて攻略班だからだと思うよ」 「そうなんだ」  納得し、相槌をうった。
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