零章-プロローグ-

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 大袈裟ではなく、それほどに"美しい"と言う言葉が当てはまるのだ。 「き……君は!?」  優輝はほぼ無意識に唇を開く。  そんな問いに女性は口を開くとゆっくりと答えた。 「私は夏原 絵梨(なつはら えり)。  世界の終りをこの目で見てきた……。  ――お願い。あなたに……あなた達に助けて欲しいの」  瞬きをし開かれた夏原絵梨の目は、心から訴えるものがある様に感じさせる。  ……そんな、茶色く、綺麗な真っ直ぐと前を見つめる瞳だった。
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