壱章-模擬戦-

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 人々が『シエル』での生活になれきっていた時、――それは今から30年前。  敵対する隣星、名は『クレアシオン』による奇襲が行われた。  その当時の『シエル』に戦力と呼べるものは1つもなく、『クレアシオン』に敗北。  結果として"人質"を捕られた。  それから直ぐ学生兵士法を作り、若い力――学生――を兵士に、授業での戦闘技術と座学の義務がつけられた。  そして今は優輝が受けている授業がその戦闘座学にあたるのだ。  ――十六夜に怒られてから、嫌々ながら授業を終了時間までしっかりと起き、受けきる。  55分になると同時に学校内に設けられたスピーカーから授業終了を告げるチャイムが響き渡った。 「それじゃあ、日直」  十六夜の言葉に、日直は号令をかけ授業が終わる。
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