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 ブリッジの自分の席で、ぼんやりとモニターを見つめていた。  代わり映えしない退屈な毎日。  平穏な日々を願いながらも、どこか刺激を求めている。  人は全身が震えるほどの興奮を覚えると、いつまでもその興奮を求める生き物だ。  俺はその興奮を追い求めながらも、それを二度と手に出来ないから…今こんな脱け殻なのかもしれない。 「ちょっと、どこ行くの?」  席を立ってブリッジを出て行こうとしたら、隣の席のカーラに呼び止められたが、それを無視して通路を進むと追いかけてきたので、彼女に気付かれないように小さく舌打ちした。 「すぐ持ち場離れるんだから」 「何もないんだし、休憩くらい良いだろ」 「サボり過ぎ!ここに推薦した私のことも少しは考えてよ」 「頼んだ覚えはない」 「…何で本気にならないの?」  真っ直ぐ俺を見るカーラの視線が痛くて、俺はカーラから顔を背けた。 「ユウヤ、ずっと何に対してもいい加減じゃない。そりゃ、やりたいことやってるわけじゃないから本気になれないのも分かるけど、でも…」 「その話はもうするなって言っただろ」  強めに言うと、カーラが言い過ぎたという表情でうつむいたので、俺はそれ以上何も言わずに談話室へと向かった。
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