赤い血液と冷たい体温

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キモチワルイ。 本心の私が思っても身体は言うことを聞かない。 ヤメテ 毎晩、毎晩、知らない相手に抱かれたり抱いたり…。 自分じゃない¨影¨が勝手にしている。 イタイ。 キタナイ。 クルシイ。 「マズ…アンタの血、激マズなんだけど。」 青年が真っ赤に染まった口元を手で拭う。 「あー、なんか失せたわ。やめたやめたー」 呆気にとられている男に跨っていた青年は、男の上から退き床に散らばっている服を取り着る。 「最悪な気分だよ。 まぁ、現金はいただくから。アンタの相手してあげたし。じゃぁな」 男の財布から三万取りポケットに入れ手を軽く振りながら部屋を出た。
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