第一章 ~ 憧れてしまったんだよ。もう止まらない ~

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   ただでさえ、珍しい純血種の人間と言うだけで、女の子が寄ってくるんだにゃ。 「よ~し、私も大人になってミドル兄さんを振り向かせてやるんにゃ」  でも、どうすれば大人になるのかにゃ?  お師匠様なら知ってるかも? 「お師匠様のところまで歩いて三日か~にゃ~」 「一人旅は危険だね」 「う~ん、ん? ミドル兄さん! にゃんで私の部屋に?」 「ノックはしたんだよ。何か悩み事かい?」  キラキラと輝く金髪にスラリと通った鼻。  ブルーの瞳が私を釘付けにする。 「あ、え~とにゃ」  こんなコト、ミドル兄さんに相談なんか出来ないにゃ。 「ピックルの魔法の師匠様の家に行くんだろ?」 「ええ? なぜそれを……」  心を読まれてるにゃ?
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