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「さっきそう言っていたじゃないか」
え?
「言葉に出てたかにゃ?」
ミドル兄さんにきくとニコニコと天使の笑顔で私を見ていた。
この笑顔がステキなのにゃ。
☆
『ピックル、君を一人になんて出来ない。ボクも一緒に行くよ』
『そんな、これは試練なのにゃ』
『ピックル』
見つめ合う二人。
自然と唇が重なって……。
☆
「な~んて、な~んてにゃ」
「痛い、痛い。【の】の字を書くなら黒板にしてくれ」
は、私ったら何てことを。
「ごめんなさい。ミドル兄さん」
私のこと嫌いになっちゃった?
涙目でミドル兄さんを見る。
「いいよ。慣れてるから。それよりも一人旅は危険だ。ボクも行くよ」
「え? 今にゃんて」
私の聞き間違い?
「一緒に行くよ」
「ホントにホントにゃ?」
「ああ」
「ホントにホントにホントにゃ?」
「ホントさ」
「ありがとう、ミドル兄さん」
やっぱり頼りににゃるな、ミドル兄さんは。
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