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この作品に、早くもスライドコメントが付きました。
主人公はマジシャンか?
違います。
これは小説。つまり虚構です。
僕の作品の特徴は、主人公の人物像を具体的に記さないところです。
これは、読んだ方に自由に連想して頂く為です。
この作品に限らず、物語の展開に必要な場合のみ、職業や年齢や出生地等を記します。
物語の展開に不必要な情報や設定は、ことごとく削ぎ落とすのがマジシャンの執筆スタイルです。
例えば、『水平線』の主人公である美咲。彼女の年齢も職業も住所についても、殆ど記述していません。
それでも作品として成立するのです。
『月のソナタ』に至っては、100ページを超える作品であるにもかかわらず、登場人物の殆どについて、職業すら明示していません。
これは、登場人物の職業が物語の展開に必要な情報ではないからです。
という訳で、今回の作品も登場人物の個人情報は記していません。
しかし、風刺作品ですから、敢えて言うなら、クリエイターの良心を象徴したような人物と捉えて頂きたいと思います。
「ロッキー、他の公園に行こう」
この人物は、子供達の遊びを制止せずに立ち去ってしまいます。
何故でしょうか?
SSに於いて、最後の一文は重要な意味を持ちます。
低年齢層にまで悪影響が及んだら、打つ手はありません。
最早、諦めるしかない事を示唆したのです。
どうか、このような陰湿なゲームが蔓延しないように。
そう、ならないようにとの願いを込めた作品です。
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