第4章~普通~

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普通とはなんだろう。 私は考えたけれどわからない。 両親や兄弟は普通なのだろうか? 決して普通ではないと思う… そんな人達に普通じゃないと暴力や暴言を言われる筋合いはないと思った。 そして小学校6年になるとまたも私は転校させられる羽目になる。 今度はもっと遠い島にある学校だった。 在校生が22人しか居ない小さな学校。 そして今度は借家を借りて両親と住む事になった。 私は地獄だと思った。 逃げ場のない空間… 学校も少人数で小さい頃からの輪に入れるわけがない。 孤立するのは前提で私は学校に行ったが… 大半は保健室で過ごすようになった。 初めて他人を信用出来たのは保健室の先生だった。 おばちゃんで気さくな人でなんでもストレートに言って私の事を親身になって聞いてくれた。
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