出会い

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戦争に明確な終わりはなく、ましてや種族問題。 この戦争を終わらせるにはどうすればいいのか。 和平?それともどちらか一方が滅びるまで? ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 自分の話をしよう。 気がつくと自分は赤ん坊になってこの世界に生誕していた。 そして、この戦争……獣人と人の終わりの見えない戦争を見ながら生きてきた。 ーー獣人 簡単に言えば二足歩行の獣。 しかしその身体能力は人間よりも遥か高く。 種族によっては空を飛び、凄まじいスピードで知を駆け抜ける。 しかし、その種族のほとんどは自分の世界では当たり前のような動物だかりだった。 自分は人だ、人より優れた身体能力を持つ獣人にはどうかてばいい? 前世の記憶がある自分は思った。 ーー近づかないで殺せばいいんだ。 この世界には銃があったがこの世界の文化レベルは低く、世界は中世のヨーロッパのような世界。 銃ではなく弓が遠距離武器。 自分はこの時から弓の練習とあるものの開発、研究に勤しんだ。 前世の記憶があり、そして自分の知識を最大限に使う。 ーーそして自分が15歳になった日に試行錯誤の末にソレは完成した。 ソレはーー ーー腕につけられる程小型しつつ威力、連射性能を高めたクロスボウと強力な毒の開発だった。 そのおかげで今日まで生きてきた。 そして自分は今、深い森の中にすんでいる。 人間の国と獣人の国の人達が絶対に入って来ない森ーー通称『暗き森』 ここには強力な森の生物が多く足を踏み込んだが最後待つのは明確な『死』のみなのだ。
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